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蘇える鬼平犯科帳-池波正太郎と七人の作家 [読書]

蘇える鬼平犯科帳―池波正太郎と七人の作家

蘇える鬼平犯科帳―池波正太郎と七人の作家

  • 作者: 逢坂剛
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/10/01
  • メディア: 単行本
シャーロックホームズやジェームズボンドなど、原作者が亡くなっても新たなストーリーが求められるというのはそれだけそのキャラクターを支持している人が多いということなのでしょう。冒頭にあげた二人は架空の人物でありながら、ファンの間では実在の人物として扱われているふしがある・・・。著作権を管理したり、ファンクラブなりの承認を得る形で新たな作品が今も出版されています。
さて、鬼平こと長谷川平蔵も日本においてはホームズやボンドに匹敵するキャラクターです(私見ですが)。もっともこちらは実在の人物であり、存命中の功績も記録が残っている人です。この人物をスター化したのが、今は亡き池波先生。彼の書いた鬼平がフィクションでありながら実在の長谷川平蔵その人という状態になっている。ちょうど司馬遼太郎の書いた坂本竜馬が竜馬像のデファクトになっていると同じ。
さて、本書はその池波先生のオリジナル作品1本と、逢坂剛、上田秀人、梶よう子、風野真知雄、門井慶喜、土橋章宏、諸田玲子の諸先生が書いた鬼平作品7本が収録されています。
いずれの先生も時代小説では御馴染みの顔ぶれ。家督をついでから火付盗賊改方に就くまでの時代の平蔵にスポットを当てた作品、うさぎこと木村忠吾が活躍する作品に加え、鬼平以外登場人物がまったくのオリジナルの作品もありで、その内容はかなりバラエティに富んでいますが、鬼平の世界観がそのまま。みなさんの鬼平に対する愛がそうさせたのでしょう。
アプローチとして面白かったのが、風野真知雄の作品。彼のシリーズ、「耳袋秘帖」の外伝という形で掲載されています・・・直接鬼平が出てこなくても"鬼平観"が漂っているところがすごい!
お薦めの一冊です。 

nice!(17)  コメント(2) 
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コメント 2

たかおじー

鬼平犯科帳はアニメから入りましたが、すっかりはまって一時期小説を読みまくってました。
長谷川平蔵に関してはあまり情報がなく、司馬先生の技量でここまでの読み物になったと印象を持っています。

こんなトリビュート作品があったとは知りませんでした。今度読んでみたいと思います。


アニメの続きもやらないかな~
by たかおじー (2018-06-11 22:11) 

Ganchan

>たかおじー さん

司馬先生ではなく池波先生ですね。
アニメ版、私も観ました。わりと原作に忠実でしたね。意外と思うかもしれませんが、さいとうたかお先生のコミック版もお奨めですよ。キャラクターのイメージが違う!という人もいますが・・・本書も是非読んでみてください
by Ganchan (2018-06-15 13:24) 

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